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SANRIKU・IWATE

JAPAN Premium

​Future Insight

描きたい未来

届けられなかった品質

世界三大漁場とまで言われた、いわて三陸海岸。

寒流と暖流がぶつかり合う潮目の場所には、四季折々、多様な魚介が水揚げされてきます。

浜に揚がった魚介は、早速、漁師さんたちの賄い飯に持ち帰られ、また、再び沖へ向かう体力へと変わっていく。

 

21世紀のこの日本で、ひっそりと狩猟採集が続いている、ロマンあふれる素敵な場所が、ここ三陸です。

​でも、その魚介は、儚い製品寿命であるがゆえに、本場の美味しさをお客様のお手元にまで確実に届けることは、困難でした。

たった数日、物によっては数時間の製品寿命でしかない魚介は、産地に行かなければ醍醐味を味わえないという、越えられないハードルがありました。

使いたいのに扱い難い

一方で、多大な労力をかけてお客様の手元にまでお届けできても、鮮度を維持したいがために産地で刃を入れられない事は結局、ゴミの問題を発生させたり、使い切れずに冷蔵庫で日を超す事を発生させてしまう等、ユーザビリティの確保とは程遠い状況が、魚の世界では当たり前でした。

 お客様が必要とされるときに、ジャストインタイムで三陸の浜品質をお届けしたい。僕たちは、会社立ち上げ時から10余年、三陸の高品質魚介にこの利便性をどう担保するのか、大変な矛盾に悩み苦しみました。

埋もれる生産者の努力

​天候に振り回され、魚価の低迷に打撃を受ける生産現場は、せめて水揚げ魚介の品質を少しでも向上させようと、人知れず努力を行っています。

しかし、品質を鍛えながら市場の認知が進むことを期待しても、どこかの浜に大漁があると、流通は突然悲鳴を上げて相場が大暴落することが一般的であり、時化れば品質に関わらず相場が暴騰するなど、博打的要素が強く、安定した資産の形成ができない漁業の産業形態は、後継者を育てる余裕もないまま、じり貧の状態に追い込まれていました。

​真ん中の役割を極めていく

仲買人は、ピンハネが仕事ではありません。

生産者と消費者が、資源と消費が、ニーズと原料が、伝統と革新的技術が
それらがどう繋がると、参画者全てが幸せな関係に発展していくのか。

これらを実現させるには、とても多くの矛盾が存在し、現実的な場所にバランスさせることは、容易ではありませんでした。​

対極にあるものを、その特徴を見定めながら、最高に輝く中立点を見つけて行く。

​それは、別な言い方をすれば翻訳者の様な役回りです。

魚介が持つ本来の魅力を最大限引き出して、お客様に満足と利便性を、両方提供できる仕組みを作ってみたい。

生産者とお客様の、両者の幸せを実現する事こそを、自らの仕事としていきたい。

僕たちは、「真ん中」が果たすべき役割を常に問い、三陸の幸をもっと便利に、よりいっそう高品質に。漁業者と連携した品質づくりを、世界三大漁場のこの三陸で、ひたむきに続けていきたいと考えています。

 

三陸とれたて市場が創りたいものは「笑顔」であり、届けたいものは「感動」なんだろうな。
 


​そんな未来を、全員参加で描ききれればと願っております。​

未来を創り始めよう

ひとも、資源も、景観も

つながることで、新たな価値を生み始めていく。

この三陸の豊かな幸を、より多くの皆様にお楽しみ頂けるよう

​みんなで豪快に、大自然のゆらぎに身を任せて。

さぁ、感動をさがしに

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